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nfm2012

Author:nfm2012
NFMは、道北の森林・林業に携わる志ある若者をつなぎ、現行制度やフレームに縛られない道北の林業や森林利活用を研究し、実践していくことを目的としています。
 参加条件は、自分が所属している組織や参加者の所属する組織に関係なく話し合いができることのみです!!
 詳細の問い合わせ、もしくは参加希望の場合は、northforestmeeting *gmai.comまでお気軽にどうぞ。(お手数ですが、送信の場合はアドレスの*を@に変えて下さい。)

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第3回NFM開催結果報告
去る9月1日に第3回NFMを開催しました。

今回は、国有林の誘導伐実施箇所見学とiphon系アプリの林業への活用です。

午前中は、国有林宗谷森林管理署豊富森林事務所部内で実施されている誘導伐の現場を見学しました。
この現場の特徴は、下記の4点。

  ①伐採幅33m、残幅67mの帯状で伐採し、今後3段林の復層林へ誘導する。

  ②伐採と植付を一括発注している。(植付の一部はコンテナ苗)
   伐採の状況によっては、地拵の必要性が無いので、契約時には地拵を見込んでいない。

  ③伐採は、高性能林業機械(フォワーダ&ハーベスタ)で実施。
DSC_4418-s.jpg
   
  ④林地残材は、バイオマスとして集積し搬出
DSC_4415-s.jpg

DSC_4451-s.jpg
  

見学後の感想は、

①ハーベスタ・フォワーダシステムの誤解

 単純に高性能林業機械の仕組みを作業のみで考えると、

 伐倒・造材 → ハーベスタ
 集材 → フォワーダ
 土場巻立 → グラップル

 3台の機械・人員で足りることになるが、人件費を減らしたことだけで低コスト・高効率になるわけではない。
  
  ・地形(起伏)の問題 → 人力による伐倒が必要。
 
  ・植栽列間4mの問題 → 充分な作業スペースがないのでハーベスタの能力を活かせない。

  ・集材距離の問題 → 距離が長いと、フォワーダが先山と土場を行き来している間、ハーベスタやグラップ             ルに遊んでいる時間ができてしまう。
  
 
 上記のような問題点に加え、実は…
 ハーベスタよりも、人力で伐倒した方が作業が早い。
 また、ハーベスタで伐倒作業を行うと、故障のリスクが飛躍的に高まり、修繕機会の増加による作業中断や修繕費用が高くなる。
 ハーベスタは伐倒作業が付帯したプロセッサであり、造材作業をメインにした方が効率的。

 という事で、この現場では、

  ・伐倒  チェーンソー 5名
  ・木寄せ グラップル  2名
  ・造材  ハーベスタ  1名
  ・積込  グラップル  1名
  ・集材  フォワーダ  2名
  ・巻立  グラップル  2名

 で実施しており、最も熟練したオペレーターは、国有林での施業は保安林内の作業がほとんどであるため、木寄せの際にいかに巧みに木を引っ張るかによって、必要となる作業行為許可の量が全然違ってくる。(下手な人だと、木へ近寄るとき、木を引っ張るときなど、あらゆる場面で表土をめくってしまうので、その度作業許可が必要であったと指摘されてしまう。)ため木寄せ用グラップルに配置しているとの事でした。
DSC_4443-s.jpg


②機械化の功罪

 機械化・効率化による人員の削減は、直接 地域人口の減、林業就労者の減へと繋がっていくため下記のような問題が考えられる。
  
  ・就労者のモチベーション低下の懸念

  ・技術の継承への懸念

  ・山で自然を相手に仕事をしている、という意識の低下
  
 効率化のために林業そのものが衰退するという本末転倒な結果になりかねない可能性もあるので、機械・人力の作業バランスの適正化を模索する必要がある。


③森林作業道
DSC_4435-s.jpg

 森林作業道の作設 → 使用 → 事業後には、すでに森林作業道が壊れている。
 10年後(次回、間伐時)まで保つわけがない、というのが現場段階での共通した認識だが、検証結果が出るまで10年間は森林作業道を作り続けなければならないというジレンマがある。

 また、森林作業道を作設するまでのプロセスが国有林・一般民有林で違いすぎる。
作設までの一般民有林の続きの流れ
  ①事前チェックシートの提出(事業主体⇒道)
   添付書類(設計書、図面1(1/1000:作工物を記入)、図面2(1/5000:位置等を記入))

  ②現地確認(道⇒事業主体)
   線形、切盛土、作工物、延長その他の必要性等について、道の職員が現地検査を行う。

  ③事前チェックシートの承認(道⇒事業主体)

  ④※施工内容に変更が出た場合(線形の変更、延長の変更、作工物の変更等)

  ①~③の手続きを繰り返し、承認後に工事再開
 
  ⑤補助申請(延長、切土高、盛土量、作工物、路盤材等について出来高調書を作成)
 
  ⑥補助検査(上記について現地検査を行う)

 補助金を受けているので、一定程度の事務はやむを得ないが、「森林作業道」のコンセプトから言って、上記手続きは適正か疑問がある。

 国有林でも、一般民有林でも地域にあった施工方法を確立する必要があるのではないだろうか。


④列状間伐の誤解
 従来、列状間伐とは、多くの場合植栽列に対して行われるものと考えられてきたが、実際には伐採幅に対して行うものである。
 過去の造林地は、等高線に沿って植栽列が設定されていることが多いため、植栽列に対して列状間伐を行うと、伐採列は常に横断勾配を持つことになる。バックホウを水平な環境で使用するためには横断勾配をなくすために切土をする必要があり、土工量や間伐経費が増える。
 したがって、間伐は等高線に水平な森林作業道&等高線に垂直な集材路(伐開列)で行うのが正しい。


午後からは、場所を変えて「iphone系スマートフォンの林業への活用」を勉強しました。
DSC_4455-s.jpg

 現在、アプリで林業専用のものは少ないが、アウトドア用のものを転用することができる。そして、スマートフォンの中では林業に使えるアプリはiphon系が圧倒的に充実している。
 そして、無線LAN環境さえあれば、iPod touchの場合スマートフォンのような月額使用料を支払わずに済む。

①従来の測量機器とiphone系機器のコスト比較
 各種専用機
  ・クリノメータ 3万5千円
  ・GPS     3万円前後
  ・レーザー距離計 2万5千円

 これらが、例えばiPod touchを用いると
  ・iPod touch本体 2万5千円
  ・外付けGPS   1万円
  ・Hypsometer(樹高測定アプリ)350円
  ・seeLevel(クリノメーター用アプリ) 85円 
  ・iBitterlich(ビッターリッヒ調査用アプリ) 無料
  ・Photosynth(パノラマ撮影用アプリ) 無料
   等々
DSC_4457-s.jpg

②過信は禁物
 電池切れ・故障の際、代替するものが必要。
 リスク分散という観点では、専用機の方が良い。
 スマートフォンやiPod touchを公的に購入することが難しいので、個人負担となることが懸念されるため職場での主流とは なり得ない。
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開催結果 | 22:01:16 | トラックバック(0) | コメント(0)
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